ふとしたときに気になる、愛犬の足の汚れや体臭。そんなときは、犬用シャンプーを使うのがおすすめです。汚れを落としたり体臭を改善するだけでなく、毛並みのツヤを整えたり、虫よけ効果を発揮するシャンプーなどがありますよ。
犬用シャンプーは肌に直接使う商品のため、「愛犬に体質にあっているかどうか」という点が重要。体質に合っていないシャンプーを使うと、逆に毛並みを悪くしたり、皮膚病を悪化させる恐れも…。そうならないよう、愛犬にあったシャンプーを選びたいですよね。
そこで今回は、犬用シャンプーの選び方や注目ポイントを詳しく解説。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで人気・話題の犬用シャンプーも、動物飼育の専門家監修のもとご紹介します。ぜひ参考にして、愛犬にぴったりのアイテムを見つけてくださいね。
監修専門家「長谷川里奈」
動物専門学校にて動物について詳しく学び、卒業後は大手ペットショップに就職。その後、さまざまな動物と触れ合いたいとの思いから動物園の飼育係に転職。現在は、小型から大型動物まで幅広いトラブルに対応できる動物飼育の専門家・アドバイザーとして活躍中。
犬用シャンプーの選び方・注目ポイント
種類が豊富なため、なかなかコレといったものが見つかりにくい犬用シャンプー。そこで、犬用シャンプーを選ぶ際に注目したい項目についてご紹介します。
犬用シャンプーの種類
犬用シャンプーにはシャンプー・リンスのほか、無水シャンプーやシャンプータオルといったアイテムもあります。それぞれの特徴をご紹介します。
シャンプー・トリートメント別タイプ
シャンプーとトリートメントが別になっているタイプは、汚れをしっかりと落とせるのが特徴。シャンプーには汚れを落とす成分が配合されて、リンスには被毛をコーティングする成分が配合されています。どちらも一緒に配合されてしまうと、それぞれのよさを打ち消し合ってしまうことも。
また、シャンプーがアルカリ性のものであった場合は、リンスの使用は欠かせません。愛犬の肌や被毛を弱酸性にするためにも、トリートメントで中和するように心がけましょう。使用前には、どういった成分が配合されているかのチェックが大切ですよ。
リンスインシャンプー
シャンプーとリンスが一緒になっているタイプのものは、使い勝手のよさが魅力です。1回のシャンプーにかかる時間が減らせるため、愛犬への負担が少ないのもポイント。長時間のシャワー時間にお困りの方は、リンスインシャンプーの使用がおすすめです。
水の苦手な犬には無水シャンプー
水が苦手なわんちゃんには、水を使用しない無水シャンプーがぴったり。毛にしっかりと液剤をなじませて、タオルで拭きとるだけと使い方も簡単です。お散歩終わりの足先だけに使いたいといった、細かい状況にもサッと対応できます。
汚れをサッと拭き取れるシャンプータオルも
タオルにシャンプー成分が染み込ませてあり、取りだして拭くだけでシャンプーができる便利アイテム。濡れタオルで拭くような感じで使えるため、汚れが気になったときにすぐ使えます。長期間の保管には向かないので、購入したらできるだけ早く使い切りましょう。
愛犬の肌質で選ぶ
シャンプーは愛犬の肌に直接触れるものですので、肌質に合った商品を選ぶことが大切です。肌の特徴によっては、シャンプー使用が向かないわんちゃんもいるため、しっかりとチェックしておきましょう。
乾燥肌には保湿性の高いシャンプー
乾燥肌のわんちゃんには、高い保湿効果に期待ができるシャンプーがおすすめ。フケや毛の縮れも抑えられ、快適に過ごせるようになるでしょう。「水溶性イオウ」「セラミド」「ヒアルロン酸」などの成分がはいっていれば、より高い保湿効果が期待できます。
脂性肌にはさっぱりできるシャンプー
脂性肌の子には、さっぱりとできる成分が配合されたシャンプーを使ってみましょう。人間と同じで、肌がギトギトしている状態はわんちゃんにとってもつらいもの。ただし、脂を落としすぎると肌荒れの原因にもなるため、洗浄力の強さには気を付けてください。
アレルギー・敏感肌にはオーガニック・無添加といった低刺激のもの
アレルギー肌・敏感肌には、植物由来の成分のみを使用したシャンプーがおすすめです。また、こういった肌質のわんちゃんには乾燥肌の子も多いのが特徴。そのため、洗浄力の強い硫黄成分がはいっていないものを選んでみるのも一つの手です。
膿皮症などの皮膚病改善には殺菌作用のある薬用シャンプー
皮膚病を患っている愛犬には、その皮膚病専用につくられた薬用シャンプーを使いましょう。殺菌作用により、皮膚病の原因となる細菌を減らす働きに期待ができます。一般シャンプーの使用はあまりおすすめできないので、必ず医師の方と相談しながら商品を選んでくださいね。
目的・仕上がりで選ぶ
汚れを落とすだけでなく、毛並みを整えたり虫よけになったりと、プラスアルファの効果に期待できるシャンプーもあります。目的や仕上がりに合わせて、最適なものを探してみてください。
毛並みをふわふわにしたいなら泡立ちの良いもの
被毛をボリュームアップさせ、ふわふわとした仕上がりを目指すなら泡立ちの良いシャンプーがおすすめです。美容専用のシャンプーもあり、より高い効果に期待ができます。なでたときの触り心地が気持ちよく、思わず抱きしめたくなりますよ。
シャンプー嫌いな犬なら泡切れの良さをチェック
シャンプーが苦手なわんちゃんには、泡切れの良いものがぴったり。シャワーをあてる時間が短く済むため、余計なストレスを与えません。ちょっとした空き時間にも使いやすいので、毎週しっかりと洗ってあげたい方にもおすすめです。
短時間で終わらせたいならサッと使えるもの
短時間でシャンプーを終わらせたいなら、シャンプータオルや無水シャンプーを使いましょう。シャワーの必要がなく、用意するものも少なく済んで便利。お散歩中やお散歩帰りにも手軽に使えるため、毎日しっかりときれいにしてあげられますよ。
ノミ・虫よけなどプラスアルファの効果に期待できるシャンプーも
屋外で遊ぶのが大好きな愛犬には、ノミ・虫よけ効果に期待ができるシャンプーを使ってみてはいかがでしょうか。虫が嫌がるハーブ系の香りが配合されており、わんちゃんへ虫が寄って来にくくなるすぐれもの。体をクールダウンできるハッカ成分配合のものなど、プラスアルファの要素をもった商品には注目です。
犬種に合わせるのもひとつの選択肢
結局どういったシャンプーがいいのかでお悩みの方は、愛犬の犬種や年齢に合わせて選ぶのもひとつの手です。ピンポイントなアイテムなので種類は少ないですが、シャンプー本来の働きに期待がもてます。
トイプードル用・柴犬用などの専用シャンプー
一般的な犬種の被毛性質・肌性質に合わせて作られているため、どのご家庭でも使いやすいのが魅力。特に長毛種などは仕上がりに差ができやすく、専用シャンプーの使用に適している犬種です。肌の状態は健康であることを前提にしてあるので、アレルギー肌や皮膚病の子は注意してください。
肌への刺激が少ない老犬用
加齢に伴い、わんちゃんの肌は刺激に弱くなっていきます。そのため、シニア犬には低刺激タイプのものを使用するようにしましょう。幼少期の子犬も肌が弱いので、こちらの場合は低刺激のシャンプータオルなどがおすすめです。
香りの強さには要注意
シャンプーを選ぶ際に必ずチェックしておきたいのが香りの強さです。犬は嗅覚に優れていて、普通のニオイには人間の1万倍以上、特定のニオイには100万倍以上とも言われています。人間が平気な香りでもわんちゃんにとっては苦手な場合があるので、こだわりがなければ無香料のものを選びましょう。
犬用シャンプーの人気おすすめ商品ランキングTOP5
刺激性が少なく、犬・猫のどちらにもご使用いただける汎用性の高さが魅力。酢酸クロルヘキシジンが含まれており、被毛の洗浄および殺菌作用に期待ができます。消臭にも役立つので、ペットのニオイが気になる人におすすめです。
含まれている成分をすべて表記しているため、安心感をもって使えるオーガニックシャンプーです。希釈する必要がなく、ポンプからでたモコモコの泡でそのまま洗えるのがうれしいポイント。虫よけ・消臭・被毛ふんわりといった、さまざまなうれしい効果に期待できます。
植物成分が爽やかな香りを漂わせ、ワンちゃんの皮膚と被毛をやさしく洗いあげます。含まれる海藻保湿成分が毛艶を改善し、皮膚のうるおいをキープ。コンディショナーと組み合わせれば、しっとりツヤツヤの毛並みを目指せますよ。
弱酸性・無着色・アルコール無添加により、顔まわりを洗えるほどの低刺激なリンスインシャンプー。子犬・子猫に使えるよう、植物生まれの皮膚マイルド成分を配合しています。泡ででるため液だれもしにくく、目に入らないように洗いやすいでしょう。
防腐剤不使用で肌にやさしいため、敏感肌やパピー犬にぴったりなアイテムです。3種の天然ハーブエキスを配合しており、洗浄後の潤いをしっかりと保てるのが特徴。モコモコとした泡立ちで、ふんわりやさしく洗いあげられますよ。
犬用シャンプータオル・無水シャンプーの人気おすすめ商品ランキングTOP5
100枚入りと大容量ながら、リーズナブルな価格が魅力の商品です。コラーゲンとプラセンタエキスが、皮膚と被毛にうるおい&輝きをプラス。被毛に付着した汚れ・ハウスダスト・花粉も、シートの繊維がしっかりとキャッチします。
スプレータイプで扱いやすく、散歩後の足先部分洗いにもおすすめのアイテム。主成分にはティーツリーを使用しており、皮膚にやさしく洗いあげます。泡を被毛や皮膚になじませて、軽くマッサージをすれば、あとはタオルで拭きとるだけと使い方も簡単です。
デリケート肌のわんちゃんに向けて開発されていて、モデル皮ふ刺激性試験にて「刺激性なし判定」を受けています。静電気防止効果に期待でき、洗浄後には花粉・ハウスダストの付着を抑制。緑茶成分がニオイを抑え、きれいにすっきりと洗いあげられますよ。
天然由来の成分のみを配合しているため、愛犬が舐めてしまっても大丈夫なドライシャンプーです。着色料は使用しておらず、含まれる全成分を表示。洗いあがり後はラベンダーの香りがふわっと広がり、犬特有のイヤなニオイを抑制します。
厚手の設計になっているので、乾きにくく破れにくいシャンプータオル。1枚当たり30×20cmと大判のため、小型犬から大型犬まで幅広く使える汎用性の高さが魅力です。メッシュシートが汚れや抜け毛を絡め取り、爽やかなソープの香りのみを残していきます。
シャンプーの正しい洗い方と注意点
シャンプーは正しい洗い方をしなければ、本来の効果を発揮できない場合も。通常はメーカーのホームページなどにしっかりと記載されているので、使用前に必ずチェックするようにしましょう。
人間用を使うのは絶対NG
人間用のシャンプーは洗浄力が高すぎるため、わんちゃんの肌を傷つける恐れがあります。原液を直接塗りこむのは、絶対にやってはいけません。大切な家族ですから、専用のシャンプーを用意してあげましょう。
頻度は2週間~1ヵ月に1回
シャンプーの頻度を高くしすぎると、かえって乾燥肌を誘発してしまう可能性が。フケ・抜け毛の原因になる場合もあるため、2週間~1ヵ月に1度のケア程度に使いましょう。汚れがひどいときに備えて、普段使いができるシャンプータオルを常備しておくのもおすすめですよ。
開封後は半年以内に使い切る
開封後から液剤の劣化が進んでいくので、開封から時間が経ったシャンプーは本来の効果を発揮できません。しっかりとキャップを閉じ、直射日光を避けた場所に保管して、遅くても半年以内の使用がおすすめ。暑い場所だと成分が分離してしまう場合もあるので、夏場の保管場所には気を配りましょう。
まとめ
今回は人気・売れ筋のおすすめ犬用シャンプーをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。犬用シャンプーの選び方や注目ポイントも併せ、ご参考にしていただけましたら幸いです。安全性・仕上がりなどをチェックしながら、ぜひ自分にぴったりのアイテムを見つけてくださいね。