わんちゃんが大好きな「犬用おやつ」。愛犬のしつけやコミュニケーションにはもちろん、デンタルケアや成長促進に最適なものも。ほかにも、わんちゃんと一緒に写真を撮ってSNSに投稿するのにぴったりなおやつなど、さまざまな種類の犬用おやつが発売されています。
犬用おやつを選ぶ際、大切なのは「なぜ愛犬におやつをあげるのか」という点。愛犬におやつを与える目的を明確にすれば、商品を選びやすいでしょう。また、愛犬が食べるものですので、安全性にも配慮されている商品を選びたいものですよね。
そこで今回は、犬用のおやつの選び方や注目ポイントを詳しく解説。Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで人気・話題の犬用おやつも、動物飼育の専門家監修のもとご紹介します。ぜひ参考にして、愛犬にぴったりの商品を見つけてくださいね。
監修専門家「長谷川里奈」
動物専門学校にて動物について詳しく学び、卒業後は大手ペットショップに就職。その後、さまざまな動物と触れ合いたいとの思いから動物園の飼育係に転職。現在は、小型から大型動物まで幅広いトラブルに対応できる動物飼育の専門家・アドバイザーとして活躍中。
犬用おやつの選び方・注目ポイント
種類が豊富なため、なかなかコレといったものが見つかりにくい犬用おやつ。そこで、犬用おやつを選ぶ際に注目したい項目についてご紹介します。
事前に目的をチェック
まず確認しておきたいのは「なぜ犬におやつをあげるのか」という点です。わんちゃんが喜ぶだけでなく、さまざまなメリットがありますので、ぜひご確認ください。
「待て」などのしつけトレーニングやコミュニケーションに
わんちゃんが喜ぶ犬用おやつだからこそ、「お手」「待て」といったしつけのご褒美として最適です。このとき、わんちゃんが少しでもしつけに対応した場合、犬用おやつをあげながら大げさに褒めてあげましょう。言いつけを守れば褒めてもらえておいしいものが食べられることを学習して、だんだんと言うことを聞くようになりますよ。
歯磨き代わりのデンタルケア
骨を模した商品やスティック形状のおやつなど、デンタルガムとして売られている商品は歯磨き代わりになりますよ。また、ある程度の硬さがありますので、わんちゃんのあごを鍛え健康維持にも役立ちます。パピー犬~アダルト犬の年齢の犬におすすめです。
ストレス解消や特別なご褒美
人間と同様に、毎日同じものを食べ続けると犬も飽きてしまいます。そのストレスから犬用フードへの食いつきが悪くなったり、食欲不振の原因になる可能性も。そういったことがないように、犬用おやつで気分転換をさせてあげると良いでしょう。
知育目的ならおやつボールも選択肢に
知育目的のおやつボールの中に入れるなら、普段の犬用フードよりも特別なおやつにしてあげるとわんちゃんの興味を惹けます。おやつボールで楽しく遊びながら、おやつを手に入れる方法を学習していくでしょう。知能が高くなればしつけもやりやすいので、興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね。
犬用おやつのタイプ
犬用のおやつは、各メーカーからさまざまなタイプの商品が発売されています。どういった商品があるのか、大きく分けてご紹介します。
健康を意識した野菜・果物系
野菜・果物を乾燥させたドライタイプの犬用おやつ。野菜・果物本来のうまみがギュッと濃縮されていて、香りも良く愛犬の興味を惹きやすいおやつです。特別なご褒美としてだけでなく、少量を犬用フードに混ぜれば、わんちゃんの食いつきがよくなりますよ。
噛み応えバツグンの肉ジャーキー
噛み応え・食いつきがともにバツグンなのが肉ジャーキータイプ。わんちゃんはもともと肉食動物なので、驚くほど良く食べてくれるでしょう。あまりの食いつきについつい量をあげたくなりますが、食べ過ぎはカロリー過多になるため、ご褒美用のおやつとしておすすめです。
デンタルケアや成長促進に魚・骨系
少し太り気味の犬には、魚・骨タイプのおやつがおすすめ。脂肪分が少なくローカロリーなので、ダイエット中のおやつとしてぴったりでしょう。魚・骨系は好みが分かれるため、何種類か試して、わんちゃんの食いつきが良いものを選んでくださいね。
事前に確認したい項目
犬用おやつを購入する前に、ぜひこちらの項目を事前にチェックしてみましょう。年齢やアレルギーを確認して、愛犬にぴったりの犬用おやつを見つけてくださいね。
子犬?老犬?対象の年齢・大きさ
犬用おやつを選ぶ際には、パッケージや公式サイトなどに記載されている対象年齢をチェックしましょう。幼犬・パピー犬は消化機能がまだ成長しておらず、消化不良を起こしてしまうことも。また、犬用おやつは嗜好性が高くなるように作られているため、成熟していない子にあげてしまうと、通常の犬用フードを食べなくなってしまう場合もあります。
また、アダルト・シニアの大型犬には細長いスティックタイプなどは向かないことも。丸飲みの危険性があり、口やのどを傷つけてしまう可能性があります。メーカーによる対象年齢・体格をしっかりとチェックするようにしましょう。
アレルギー持ちなら原材料は無添加・オーガニック
購入者への見栄えを良くするための着色料や、犬の嗜好性を高めるための添加物が含まれている犬用おやつも少なくありません。アレルギー持ちのわんちゃんは避けたほうが良いのはもちろんのこと、そういった添加物がアレルゲンになって新たなアレルギーを生むことも。
不安な人は、「動物性油脂」「小麦」「とうもろこし」といったアレルゲンになる可能性のある原材料を含んだおやつは避けましょう。無添加・オーガニックを明言していて、原材料をしっかりと記載している商品がおすすめです。
食べやすい形状・硬さ
硬いおやつはわんちゃんのストレス解消になりますが、噛んだ際に割れて尖ってしまうほど硬いおやつは避けたほうが良いでしょう。割れた破片を飲み込むことで、口や内臓を傷つけてしまう恐れも。
また、柔らかくても小さすぎる犬用おやつも適しているとは言い難い商品です。丸飲みの危険性があり、のどを傷つけてしまう可能性があります。ある程度の柔らかさがあり、口から少しはみ出すぐらいの大きさのおやつがおすすめですよ。
安全性を考慮するなら国産メーカーのものを
最近では海外製のおやつも安全性に配慮したものが増えてきていて、国産のものとあまり違いがない商品も多数あります。そのため、一概には国産だけを選びましょうとは言えません。しかし、海外商品を輸入する会社による原材料の翻訳が正しいとは限らないため、基本的には国産がおすすめです。
国産・海外製のどちらでも、購入の際には原材料をしっかりとチェックするようにしましょう。原材料がシンプルに表記されている商品なら、添加物が少なく安心感も高まりますよ。わんちゃんの健康に関することなので、飼い主さんが事前にチェックしてあげてくださいね。
犬用おやつ人気おすすめ商品ランキングTOP8
国産の鶏ささみを麹に漬け込み、旨味をぎゅっと熟成させています。柔らかい仕上がりで食べやすく、小型犬・シニア犬にもおすすめです。細切りタイプなので、ちょっとしたおやつにも最適でしょう。
どんな犬種の子にもおすすめのジャーキータイプ。お肉が大好きな子に、ぜひお試しください。
適度な弾力性と硬度があり、しっかりと噛めて優れた歯磨き効果に期待できます。しつこい歯垢・歯石の蓄積をガードし、愛犬の口内環境の改善をサポートするでしょう。主原料には天然由来100%の素材を使用していて、食物アレルギーに配慮しているのもうれしいポイントですね。
わんちゃんの消化の妨げにならないよう、溶解性の高いタンパク質を使用。手軽に口内ケアできるおいしいおやつを探している方にぴったりでしょう。
お薬が嫌いな犬のために開発された投薬補助食品です。指で簡単に押し広げられる柔らかさでできていて、錠剤などをくるんと包んでおやつ代わりにあげられます。わんちゃんが大好きなビーフ味なので嗜好性も高く、1度試してみる価値ありですよ。
錠剤を粉末にしてフードなどに混ぜて食べさせている人や、愛犬の口の中にお薬を押し込むような与え方が嫌だという人は必見。飼い主さん・わんちゃんの負担を軽減し、投薬時間を楽しいおやつ時間にチェンジできるでしょう。
獣医師と共同開発した商品で、噛むことで歯磨きの代わりになるオーラルケアガムです。牛皮でできたギザギザとした独特の形状が、歯の表面から歯垢をこそぎ落とします。独自技術の繊維スティックで歯垢を除去し、わんちゃんの口臭も改善されるでしょう。
口臭が気になる子や、歯の健康が気になるわんちゃんに最適。少し硬めの噛み応えなので、パピー~アダルト犬のおやつとしてもおすすめですよ。
硬めの牛皮でできたガムに、旨味たっぷりのささみを巻いたなんともおいしそうなおやつ。牛皮にはチキンエキスを配合しているため、噛めば噛むほど旨味があふれてきます。最後までおいしいだけでなく、歯の健康維持にも役立つでしょう。
保存料・着色料は不使用な点も魅力。サイズ感が少し小さめなので、小型犬にも与えやすいですね。
天然の牛皮にミルク風味を味付けし、ハードな噛み心地に仕上げました。硬めで長く楽しめるため、愛犬のストレス解消にもぴったり。歯磨き作用もあるので、歯の健康維持にも役立ちますよ。
密封できるボトルに入っていて、保存にも困らないのが魅力的なポイント。大きさも適度にあり、小型~中型犬の子におすすめです。
しなやかで食べやすい適度な柔らかさの、旨味がふんだんに含まれたリブボーン。骨ごとダイナミックに噛み砕け、愛犬も楽しいおやつタイムを過ごせるでしょう。コラーゲンやカルシウムが含まれているため、皮膚・被毛・歯・骨の健康維持にも期待できますよ。
しっかり噛める骨付き肉なので、あごのトレーニングにも良いですね。豪快に噛み砕いて食べる楽しさを、ぜひ愛犬にいかがでしょうか。
ヘルシーな鶏ささみ肉をじっくりと乾燥させた、パリッとした軽い食感の香ばしいチキンステーキ。保存料・着色料・発色剤・酸化防止剤は不使用の無添加おやつです。旨味が凝縮されているため、1度食べるととりこになりますよ。
低脂肪なのでダイエット中の子にも最適でしょう。毎日あげられる、安全性に配慮されたおやつですよ。
パピー(子犬)・シニア(老犬)用おやつ人気おすすめ商品ランキングTOP4
猫用おやつ・CIAOちゅ~るでおなじみの、いなばペットフードの犬用ちゅ~るです。栄養バランスに優れている総合栄養食で、水分も多く含まれているため水分補給にも適しています。緑茶消臭成分を配合していて、愛犬のおしっこ・うんちのニオイを和らげる効果にも期待できるでしょう。
犬用おやつとしてはもちろん、普段の食事やお薬を混ぜる用のご飯としてもおすすめ。夢中でペロペロと舐める愛犬の愛らしい姿を、ぜひ見てみてくださいね。
鶏ささみの中にチーズを包み、2つの味わいを楽しめるおやつ。柔らかく仕上げているため、小型・シニア犬でも食べやすいのが特徴です。皮膚・被毛・関節の健康を保つコラーゲンが含まれていて、わんちゃんの健康維持にも役立ちますよ。
与えやすいサイズ感なので、ちょっとしたご褒美にもぴったり。屋外でも手軽にあげやすいので、お散歩用のおやつをお探しの方にもおすすめです。
低カロリーの砂肝を、独自製法により柔らかく仕上げたジャーキータイプです。手でちぎれるほど柔らかいので、ちょっとずつ与えたい飼い主さんにもうれしいおやつ。超小型・小型犬にはもちろんのこと、硬いものをあげるのが不安なシニア犬にもおすすめです。
小さめにちぎって、しつけやコミュニケーション用に使うのも良いでしょう。中型犬以上の大きさの子には、ちぎらずにそのままあげると食べ応えバツグンですよ。
わんちゃんの体調や健康に配慮し、無着色でつくられた細切りタイプの鶏ささみ。低カロリーなので、栄養バランスが気になるパピー・シニア犬にぴったりでしょう。徹底した衛生管理のもとつくられているので、製造過程でも安全性に配慮しています。
小分けで包装されているので、食べきりやすく衛生的なのも魅力。愛犬にあげるなら安全性に配慮されたものが良いという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
おやつをあげる上での注意点・アドバイス
愛犬におやつを与える際に注意するべきポイントやちょっとしたアドバイスをご紹介。ぜひ参考にしてみてくださいね。
パッケージ記載の給与量はあげていい最大値
パッケージ裏などに記載されている「1日あたりの給与量」は、この量までなら与えても良いという「最大値」です。しっかりとその量を与える必要性はなく、わんちゃんの体調によってコントロールしてあげてください。太り気味の子には、ちょっと少なめにするなどの調整が大切です。
開封後は保存方法を守り1ヵ月以内に使い切る
パッケージ記載の賞味期限は、開封前の状態での保存期間です。そのため、たとえ賞味期限まで余裕があったとしても、開封後は1ヵ月を目安に使い切りましょう。パッケージにチャックがついていない場合は、ジップロックなど密封できる袋に移し替えるのも効果的ですよ。
隠す癖がある子は要注意
ケージ・毛布の中・クッションの下など、ものを隠す癖があるわんちゃんには要注意。後でしっかりと食べるとはいえ、カビや汚れの原因になることも。隠す癖のある子には、小さくちぎってその場で食べてしまえるサイズで与えましょう。
また、わんちゃんの隠し癖は本能によるものなので、怒ってやめさせたりする必要はありません。無理にやめさせようとするとストレスを感じ、食欲不振などの原因になってしまいます。隠し癖はやめさせるのではなく、性格だと割り切ってしっかりと付き合ってあげてくださいね。
手作りするなら食材は要チェック
愛犬の好みを熟知している飼い主さんだからこそ、愛犬が喜ぶ食材でおやつを作ってあげるのも良いですね。その際は、使用する食材をしっかりとチェックしましょう。「ネギ類」「カカオ類」「レーズン・ブドウ」など、わんちゃんに与えてはいけない食材は絶対に避けてください。
手作りをするときには、できるだけシンプルな食材で作れるものがおすすめです。また、1個あたりのカロリーが表記されているレシピを参考にしましょう。原材料とカロリーに注意しながら、愛犬が喜ぶおやつを手作りしてあげてください。
まとめ
今回は人気・売れ筋のおすすめ犬用おやつをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。犬用おやつの選び方や注目ポイントも併せ、ご参考にしていただけましたら幸いです。タイプ・安全性をチェックしながら、ぜひ自分にぴったりの商品を見つけてくださいね。